currybusy

【番外編】至高のワンコインカレー・レポート

カレーは庶民の食べ物といいつつ、外で食べるとそれなりに値が張るもの。特に美味しいカレー店ともなると、材料を厳選し、手間暇を惜しまず投じているので、高くなるのは当然といえば当然です。

では、「安いのに、美味しい」という、食べ手にとって誠に都合の良い(笑)外カレーはないのでしょうか? それが、実はあるんです。ワンコイン(500円以内)で食べられて、しっかり旨いカレーが!

しかも、決してレトルトや冷凍ものではありません。家庭でよく食べられるような家系のカレーとも違います。小麦粉を使わずに多種のスパイスから作る、辛味がビシッとキマった本格派スパイスカレーです。

口にすれば、旨さとスパイス効果で気分が高揚する。なのに会計はワンコインで収まって、ますますテンションがあがる。そんな都内の神カレー3皿をご紹介!

【ネパールカナセット¥500/ニュームスタング】

たった500円なのに、ライスとスープがおかわり自由

一見インド料理にも見えつつ、実はこちら、ネパール料理なんです。いわゆる「ダルバート」と呼ばれる定食で、ネパールでは国民食とも言えるほどの定番料理です。最近は日本でもダルバートを出す店が増えましたが、1000円近くかかるのが普通。500円で食べられるのは希少です。

カレーはチキン、マトン、野菜、エッグ、フィッシュの5種から1種を選ぶシステム。今回はネパールでもよく食べられるというマトンをチョイス。果たしてお味の方は…これがちゃんと美味いんです!

一般的なインドカレーより油とスパイスが控えめで、そのぶん旨味がジワッと前面に出ている印象です。また、混ぜて美味しいのもダルバートの特徴で、マトンカレーとダルスープ(豆のスープ)をライスとともに混ぜ合わせれば、絶妙ハーモニーのひと口が完成。さらには副菜のアチャール(ネパールやインドの漬物)がいい酸味と辛さで、これも一緒に混ぜることで、より奥深いスパイス料理に昇華されます。

何より驚くべきは、ライス、ダルスープ、具なしのカレースープがおかわり自由なこと! もはやお店に申し訳ない気持ちすら湧いてきます…。

1日に150食も売れる、新大久保のソウルフード

このすばらしきコストパフォーマンスには、実は理由があります。ここ数年、ネパール国内の経済停滞や情勢不安のためか、新大久保ではネパール人の数が急増しています。そこには生活費を切り詰めて暮らす若い労働者や留学生も多く含まれます。そして彼らの食生活を支えるべく、格安で食事できるネパール料理店が、まるで雨後の筍のように続々と現れているのです。

なかでもこのニュームスタングはそんなネパール人の間で人気の1店で、なんとこの「ネパールカナセット¥500」は、多い時は1日に150食も出るのだそう。まさに新大久保ネパール街のソウルフード。空腹時に近くに寄った際は、この恩恵に授からない手はありません。

【ニュームスタング】
東京都新宿区大久保1-9-16 2F
03-6233-9277
営業時間/11:00~翌4:00
定休日/無休
https://tabelog.com/tokyo/A1304/A130404/13188310/

【よもだカレー¥490/よもだそば日本橋本店】

そば屋のカレーを遥かに飛び越えた本格インドカレー

働く男たちがひっきりなしに訪れる人気そばスタンド「よもだそば」の社長が、1年間研究し続けて完成させた本格インドカレーがこちらの一皿。

いざ口にしてみると、まずはカルダモンをはじめとする高貴で複雑なスパイスの風味が舌をとらえます。そして追ってやってくるチリの刺激。けっこうな辛さです。1人前に1本入っている手羽元肉はしっかり煮込まれていて、スプーンで簡単に崩れるホロホロ具合。それがカレーに溶け込みいい出汁ともなっています。

ルウはサラサラで油も控えめ。オレンジ色の明るい色味も相まって、近年人気の南インドカレーをもどこか彷彿とさせます。もはやそば屋のカレーの域を遥かに飛び越えてしまっている一品です。

とはいえルウのベースには、そばに使うかけつゆも使われていて、本場もののインドカレーよりグッと食べやすいところもこのカレーの魅力。だからそばとの相性が非常によく、そばとセットで食べるのがこの店のスタンダードとなっています。

実は日本橋本店の方が、よりスパイシー

ちなみによもだそばは銀座にも支店があり、銀座店のよもだカレーより日本橋本店の方がより辛い印象を受けます。

その辺りをお店の人に聞いてみると、実は同じ「よもだカレー」でありながら、お店によって作り方に若干の違いがあり、それが個性となっているとのことです。日本橋本店の方が肉を長時間煮込むため、よりホロホロで、ルウの粘土が高く、その分スパイスも強めにしているのだとか。その辺りを食べ比べてみてもおもしろそうです。

ちなみによもだそばは名古屋にも「名古屋うまいもん通り広小路口店」という支店があります。

【よもだそば日本橋本店】
東京都中央区日本橋2-1-20 八重洲仲通りビル1F
03-3273-0505
営業時間/平日7:00~22:00 土日・祝祭日10:30~15:00
定休日/無休
http://www.yomoda-soba.com/access/map_nihonbashi.html

【牛すじカレー並盛¥450 コールスロー¥50/小さなカレー家】

秘伝のスパイス15種を使った、見た目以上に辛いカレー

関東では珍しい“牛すじ専門”のカレー店が誇る看板メニュー。並盛450円という価格の良さと、あの「きたなシュラン」でも取り上げられたアジのある店構えにまず目がいく当店ですが、人気を支える一番の要因は、やはりカレーのクオリティの高さです。

パッと見はルウから作る家カレーのようにも見えますが、実は本格的なスパイスカレーで、小麦粉も使っていません。仕込みには数種のフルーツと秘伝のスパイス12種が使われ、スパイスのなかにはかなり高価なものも含まれるそうです。

いざ、実食。まずはほのかな甘さがやってきて、辛さはそれほど感じません。ところが食べ進めるうちに辛さが徐々に増していき、食べ終わる頃には汗をタラタラ流しながら「辛~」と言っている。そんな不思議な魔力を持つカレーです。

追加メニューと卓上食材で、さらにお得に

牛すじは、国産牛肉を使用。前日から1日かけてトロトロと煮込まれ、歯を使わなくても噛み切れるほどの柔らかさです。そんな牛すじの旨味とコラーゲンが、カレーにもよく溶け込んでいます。

カレーとあわせてオススメなのが、お茶碗サイズの器に山盛りで出てくるコールスロー(50円)。キャベツの酵素には消化促進や胃の修復を促す働きがあるため、肉やスパイス料理との相性は抜群です。

さらに、辛さを増したい場合は卓上に置いてある一味唐辛子を、そしてカレーにアクセントを加えたい場合は、同じく卓上の福神漬けとらっきょうを自由に使えます。それでもお会計はワンコイン。どこまでも優しい店なのです。お腹とフトコロ、そして心が寂しい時は、ぜひここに駆け込みましょう。

【牛すじカレー 小さなカレー家 】
東京都新宿区百人町1-24-10
080-3412-2114
営業時間/11:00~15:00頃(売り切れ次第終了)
定休日/日曜日
https://tabelog.com/tokyo/A1304/A130404/13048031/

PAGE TOP